社会不安障害SADの原因と症状

極度の緊張からくる現代病SAD

 

・緊張すると肩こりを引き起こす
・緊張すると胃痛を引き起こす
・緊張すると頻尿を引き起こす

 

どんなに精神や肉体を鍛えたトップアスリートでも発症するので、誰でもSADになる可能性がある病気です。

 

簡単な対策法

緊張すると分かっている場合に、
深呼吸を数回すると症状が緩和される事が分かっています。簡単なことですが、効果がありますので毎日寝る前に深呼吸を実践しましょう。抗不安薬と同じような効果が得られます。

 

「人見知り」「あがり症」など軽く考えているうちに症状が重くなっていく事があります。誰にも会いたくない、一人が楽という考えに至り生涯、孤独の道を歩んでしまうことも。

・スピーチ恐怖

人前で話すこと極度の緊張と不安を覚える。そのため人前ではその機会を避ける為欠席したりする。

 

・他人の視線恐怖
視線に恐怖を覚えたり、他人の視線を感じるとどうしたら良いのか分からなくなる。自分が相手のどこを向いて良いのか分からず、視線が定まらない。

・赤面恐怖
顔が赤くなることを心配して人に会うことを不安に思う。

 

・初対面の人が苦手
相手が自分の事をどう思うか不安になり、極度の緊張と恐怖でどう振る舞えば良いのか分からなくなる。

 

・食事会恐怖
食事がのどを通らないほど緊張してしまいます。

 

・1対1の対面恐怖
仲の良い友達であっても1対1の状況は緊張してしまい、不安を感じてしまいます。

 

・書痙(しょけい)
人前で字を書くことに不安を覚える。黒板や書類作成など。

 

・目上の人が苦手
上司や立場が上の人に対して極度に緊張して会話ができなくなってしまいます。

 

・電話恐怖

人前で電話を受ける事への恐怖。
受け答えを失敗するのではないかと電話に出る事への恐怖。

 

・排尿恐怖
公衆トイレなど後ろに並ばれると早く用を足さないといけないと緊張して尿が出なくなる。人がいなければ問題なく排尿できる。

 

なぜここまで不安になるのか

 

 

母親が原因である場合があります。自分の母親が勝ち気で負けず嫌いであった場合、他人に対して嫌味を言ったり、影で悪口を言っていたりすると、その子供は学校に行く前に

他の人達もそういう見方をするものだと思ってしまいます。

 

そうすると他人に対して心を開くことができず怖くなってしまうのです。そういった意味で感受性が豊かな子である場合が多いです。

 

社会不安障害SADの人が抱える症状

 

この障害は周りの理解を得るのが難しい面があり、「気にしすぎだよ」の一言で片付けられてしまう事が多々あります。

 

しかし、社会生活を送る事も困難になる場合があり、決して簡単な障害ではありません。また、この障害を意識することでより悪化してしまう場合が多いです。アルコール依存症や鬱病を併発する恐れもあり侮ってはいけない障害です。

 

SADの方が周りにいる方は、プレッシャーを掛けたりしないように配慮が必要です。

 

人は誰しも人前に出れば緊張するものです、あがるし、赤面になったりする。社会不安障害かどうかの線引きはこれらの症状を恐怖と感じるかどうかです。また、対人間の不安が過度であると自分で感じるかどうかです。

 

他人の前で緊張したり、赤面したりしても本人が恐怖や不安がなければ社会不安障害ではありません。恐怖がなければいずれ慣れるものですので心配はいりません。

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しかし、緊張や不安で一杯になり恐怖を感じるならば、それは社会不安障害SADである可能性が高いです。人は恐怖に支配されるとどうしてもその恐怖から避ける行動を取りがちです。そうすると心のなかで恐怖が大きくなり、そのうち人に関わりを持つことを完全に絶ってしまうのです。

 

社会不安障害が重症化しやすい要因

 

社会不安障害はなにも特別な病気ではありませんし、誰にでも発症する可能性があります。そして、その恐怖に苦痛を感じて日常生活に支障をきたすようになります。

 

大量の汗をかいて、汗をかくことを恥ずかしく思い恐怖になる。人前で上手く発言出来ない、声が震える。見られていると手が震えて文字が書けない、電話も出来ない。周りの視線や評価を異常に気にする特徴が挙げられます。

 

この障害は病院での診察を受ける事で克服できますが、診察を受ける事は稀で「自分の性格」として処理してしまう傾向にあります。

 

また、誰しも緊張したり、赤面したりすることは経験してるので、周りの人も障害とは気付きにくいでしょう。「緊張しい」「恥ずかしがり屋」で片付けられる事が多く、その事で病院に行くことに抵抗を感じることでしょう。

 

しかし、こういった症状を自分だけで抱え込むことでより重症化してしまうリスクがありますので、あまり深く考えずに気軽に診察を受ける事をおすすめします。風邪を引けば病院に行く、歯が痛ければ歯医者に行く、それと同じように考えましょう。

 

社会不安障害SADの治し方

 

あがり症、赤面症、極度の恥ずかしがり屋に共通するのが他人の視線です。では、これらの症状を持たない人とどこが違うのでしょうか?

それは、赤面しようが、いくら緊張して汗をかこうが、そういった自分自身を受け入れるか否かです。

 

 

社会不安障害の人が一番苦手な事

それは大勢の前で発言することでも、人前で字を書くことでもありません。「ありのままの自分を受け入れること」が社会不安障害を持つ人が最も苦手な事です。

ありのままとは「緊張する自分も赤面してしまう自分もまるごと受け入れる」ということです。

 

上手くいく自分も失敗する自分も受け入れる事で少しずつ症状は軽くなっていくはずです。

 

社会不安障害の人は過剰な自意識

他人の視線を過度に意識してしまう人は自意識が過剰です。自分を意識するあまり他人の目が気になって仕方なくなります。そして、意識が自分に引っ張られ過ぎるとそこから抜け出せなくなります。

 

人の視線なんか気にする必要はこれっぽっちもない

あなたが赤面しようが緊張しようが、他人から見ればどうでもいいことです。人なんてそんなものです。自分の人生が一番大事であり、一番の関心事なのです。究極あなたが失敗しようが成功しようが知ったこっちゃないわけです。
だから、他人の視線を気にする必要なんてないのです。このことに
早く気付くべきです。

 

他人はあなたが一番の関心事ではない

自分自身を意識し過ぎるあまり、他人を冷静な目で見れなくなっています。あの人はこんな事に関心があり、こういった事が趣味だ。

あの人は怒りっぽいが優しい一面があるなど、身近な知人や友人を思い浮かべ考えて見ると良い。他人に意識を集中するとかえって自分を客観視出来るようになる。

 

総評

何かしらの精神的疾患は精神のバランスを失った時に総じてかかりやすい。大きな失敗の後、または徐々に過剰な自意識で視野が狭くなり周りが見えなくなる。精神的疾患は主にものの見方や考え方が偏っていて社会とのズレが生じている。この世知辛い世の中を渡るには、失敗しようが笑われようが突き進む強さを身に付けたいもの。