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高齢者の事故多発!プリウス率が高いのはなぜ

ニュースなどで高齢者の事故の報道がありますが、そのなかで、プリウスの事故が目立ちます。気のせいなのでしょうか?

 

プリウスに乗ってる人が多いからそう感じるのかも知れませんが、人気がある車種ですのでその辺り考慮する必要はあると思います。プリウスに関しては後述させて頂きますが、はじめに高齢者ドライバーの事故や逆走がなぜ起こるのか掘り下げていきます。

 

高齢者の事故率はなぜ高いのか

 


 

人間、歳をとれば筋肉は衰え徐々に運動神経も悪くなってきます。若い頃、出来たことが日々出来なくなってきます。

 

歳を取れば耳が遠くなる

 

人の会話が聞き取れなかったり、周囲の状況を察知して素早く動く事が出来ません。住宅地などで前の歩行者に後ろからから車で
抜き去ろうとした場合、普通気付いて右か左に避けてくれますが、高齢者は避けるどころか、車の存在すらいつまで経っても気付いてくれません。

 

免許の自主返納が必要なほど衰えていることに気づかない

 

20代から30代になった時、30代から40代になった時、自分が10年前より歳を取ったことに気付かされる事があります。徹夜で次の日仕事へ行ったり、行動範囲が狭くなったり、無理が効かなくなった自分に歳を感じたことは誰しも経験があると思います。しかし、80代位になると、それを感じる感覚も鈍くなります。

 

歳を取れば反射神経が鈍くなる

 

これは、いきなり訪れるのではなく少しずつ低下していくものなので、自覚する事が少ないかも知れません。運動神経や反射神経が鈍くなるという事は危険を察知して瞬時に判断する事が鈍くなるという事なので、車の運転でも状況判断を見誤りする事がどうしても若い人よりも多くなります。

 

高齢者は動体視力が衰えている

 

動体視力は動くものに対しての目から入った情報を脳が判断する能力ですが、高齢者はこの機能が著しく低下しています。車を走らせていると脇から出てきた車を本線に合流する際にとんでもないタイミングで入ってくる車はほぼ、高齢者ドライバーという事が多いです。

 

この車、出てきそうだなと思ったら事前にブレーキを掛けて回避するのですが、そのまま走っていたら衝突していただろうなと思う事は多いです。

 

ドライバーは経験値が大事なのか?

 

毎日運転するようなベテランドライバーであっても加齢による運転技術や反射神経の低下は避けられません。いままで、無事故無違反の優良ドライバーでも、高齢に差し掛かった途端、ありえないような判断ミス、事故を起こします。

 

高齢者の逆走はなぜ起こるのか

日々ニュースで高齢ドライバーが高速道路や国道での逆走が後を絶ちません。逆走する車が衝突した場合、ブレーキを全く掛けなかった場合、国道で時速100km強、高速道路で時速200kmでぶつかり合いますのでとんでもない大事故になります。

経験豊富なドライバーでも高齢者の逆走は少なくないという。

 

入り口と出口を間違える

高速道路の場合、出口から入ろうとすれば大きく✖️と表示されていますので気付かない方が不思議ですが、これを無視(気付かない)突破して、逆走するということでしょうか。

高速道路で逆走の場合、インター出口から侵入したと思いますが、対向車はいなかったのでしょうか?おそらく利用者が少な目のインターだったのか?わからないですが逆走に至ってしまった経緯は謎です。いずれにしても出口から侵入した事は間違いないでしょう。

 

若い頃も逆走したのでしょうか?

 

若い頃逆走したことなんかなかったはずなのに、経験値が高いはずの高齢者ドライバーが逆走する事を考えれば、若い頃にあったであろう能力が衰えているのは明白です。反射神経や動体視力もそうですが、標識の見落としや何かしらの違和感を感じとる能力が大きく欠如しています。そして、間違っていても気付かない、気付いていても走り続けてしまう。何よりも判断ミスに気付いてからのミスを最小限に抑える素早い行動が出来なくなっています。

 

ブレーキとアクセルを踏み間違える

 

良く耳にするワードですが、ブレーキとアクセルを踏み間違える事は若い人でもあるそうです。しかし、事故に至らない。
事故になる前にすぐさまブレーキを踏み直す。すばやくミスに気付いてカバーしているから事故にならないという

高齢者ドライバーの場合、間違えた事に気付くのが遅いうえにミスに気付いていても踏み直すなどのカバーも遅い。この差が若い人と高齢者ドライバーの大きな違いだという。

 

今まで出来ていたことが出来なくなる

人は赤ん坊から成長して成人になり老化していくわけですが、ドライビングのような脳と体の素早い信号のやり取りは、若い人ほど素早く処理が出来ます。

 

F1ドライバーは動体視力が衰えたらレーサーとしての役目を終えます。動体視力のピークは20代でそれ以降、下がり続けます。

 

F1のような究極のスピードのせめぎあいの世界は極論ではありますが、目から入った情報を脳で処理したり信号を体に伝達する過程は同じです。つまり、このドライビング能力というものは歳と共に劣化するのは間違いないです。

 

高齢ドライバーにも個人差はあるのか

 

もちろん、80、90歳になっても問題なく運転しているドライバーはいます。

日々のニュースで高齢ドライバーの踏み間違え事故や逆走が報道されていますので仕方ないですが、能力に違いがあるように高齢者ドライバーにも個人差はあります。

 

日本は高齢化社会ですので、若い人より高齢者の方が多いです。確率論になりますが高齢者の絶対数が多ければ、事故も高齢者ドライバーが多くなります。

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高齢者ドライバーのすべてを一括りにして良いのか?という疑問はありますが、現在、社会問題になっています。

 

田舎暮らしは車ナシでは生活出来ない

 

交通機関が発達している、都心なら電車、バス、タクシーなど車がなくても生活に困らないでしょう。

しかし、田舎暮らしの方は勝手が違うようです。車がなければ買い物も行けないし、人に会うことも、仕事をすることも難しいという地域は少なくないです。

 

都会を中心に免許自主返納ラッシュだが

このような地域はバスの停留所や駅がすごく遠い、バスも数時間に1本しかない、目的地にいく場合にも駅降りてから10km以上あるとか。重い荷物を運ぶにしても、車がなかったら生活が非常に不便です。このような場合、環境がまったく違うので都心と条件を合わせるというのは難しい問題です。

 

高齢者ドライバー&プリウスは危険?

 

高齢者ドライバーの事故を報道されていますが、特定の車種が多い事に気付かされますが、トヨタの「プリウス」です。

 

人気車種であるということ、比較的多く高齢者が乗られてるということを加味しますが、車そのものの欠陥とかいう事ではなく、操作性など高齢者ならではのミスや間違いを誘発しやすい部分があるのかもしれない。

 

プリウスの操作は高齢者には難しい!?

 

プリウスはハイブリッドを採用し、走る、曲がる、止まるといった性能に関しては優れているという見解が多いです。問題になるのは高齢者のドライバーが乗る場合の操作性です。慣れれば難しいものではないですが、プリウスのシフトレバーは今までにない最新式のものが採用されています。

 

 

通常、シフトレバーはドライブにすればドライブに、バックに入れればバックにレバーが固定されますが、プリウスの場合、一度ドライブにシフトしてもセンターに戻り、バックに入れてもセンターに戻る仕様になっています。この仕様であれば、バックに入れるには右にスライドさせて上に上げる。ドラブにするには右スライドしてから下に。パーキングはレバーでなく右側にあるPのボタンで操作します。

 

 

※プリウスの場合ギアが今何処に入っているのか、メーター部分で確認できますが、とっさにレバーを見るクセが付いてると思うので判断が遅れる可能性があります。

 

通常のシフトレバーであれば、ドライブであればD、バックであればR、パーキングならPの所にレバーが固定され自分で変更しない限り移動しませんが、プリウスの場合、すべてのシフトが操作後中央に戻ります。

 

「あれっ、今さっきどこにレバー入れたっけ?」

 

プリウスは自分でシフトをどこに入れたのかレバー部分では目視確認が出来ない仕様になっています。

 

通常、ギアを目で確認すれば
今、バックに入っているのか、ドライブに入っているのかが一目瞭然ですが、プリウスはこの確認が出来ない仕様になっています。バックは音がしますが、

プリウスのシフトの仕様は高齢者ドライバーの場合、特にミス間違いを誘発しやすいと言えるでしょう。

 

高齢者の方が運転する場合、今までと同じ仕様であれば感覚で操作出来ますが、新しく乗り換えて、いきなりこの戻る仕様を迷うことなく操作出来るか疑問です。慣れるには時間が掛かるでしょう。

高齢者ドライバーの場合、どこにギアを入れたのかレバーで確認出来ないと間違いやミスを誘発しやすい。ギアは逐一確認できた方が良いです。

飲み込みの早い若い方ならともかく、高齢者ドライバーには不向きな車と言えます。

 

視認性にも問題があるプリウス

 

 

後ろの窓と後方サイドの窓の縦幅が短く細いです。体の柔らかい若い方なら上体を伸ばしたり、乗り出す事で視界が確保できますが、高齢者の方にそれを要求するのは酷です。駐車場にバックで入れるときは要注意!後方の視界が狭いです。

 

ほかには、ペダルも通常よりも小さく、ミニカートのようなペダルです。問題があるとは言えませんが、高齢者ドライバーが長年使っていたものとは違うので慣れるまで時間が掛かるでしょう。

 

なぜ、このような扱いづらいプリウスに高齢者の多くが乗っているのか疑問です。スタイリッシュなシフトレバーがそれほど魅力的には思えませんし、ディーラーが営業を頑張ったからでしょうか…。

 

免許返納のタイミングは

 

今住んでる場所など、置かれてる環境によって、返納のタイミングは変わってくると思いますが、このまま運転してたらヤバイなと思う時がタイミングだと思います

 

1、今まで、車庫入れが1発だったのに5回も6回も切り返すようになった
2、小さい事故が多くなった
3、家族、友人、知人から返納を勧められた

 

1や2は運転技術の衰えを如実に表しています。老化による平衡感覚、距離感覚が衰えています。努力や根性で感覚がV字回復することはありませんので、自主返納のサインです。
3はあなたの運転で助手席に乗った事がある人なら、あなたの運転に何かしらの危うさを感じてる証拠。助言だと思って素直に自主返納しましょう。

 

自主返納のタイミングは重要です

ズルズル自主返納を引き延ばしている間に重大な事故を起こせば、あたなが今まで、一生懸命生きてきた人生が最後の最後に台無しになります。
残りの人生を刑務所で過ごすのはあまりにも虚しいです。

 

報道されてる重大な事故を起こしてしまった方も、免許返納を考えていた最中ということから、置かれている環境と併せて、自主返納のタイミングを伺いましょう。