- 投稿 2020/01/17 更新
- 生活
首都圏住まいに慣れてくると、ふと、田舎暮らしに憧れる人が多いのだとか。。もしくは元々田舎出身で仕事で一段落したら田舎暮らしに戻りたいと漠然と考えている人も多いようです。
都会の喧騒から脱出したい
都会というのはとかく人が多くて街並みもごちゃついています。車で移動しようと思えば渋滞は当たり前ですし、目的地に到着するまでに距離関係なく非常に時間が掛かります。
そんな周りも自分もせわしなく動く都会住まいはいつの日か、心に潤いを失い、ささくれが出来ているときに情緒溢れる田舎の風景はなんとも癒されます。こういう場所が自分本来の居場所だ。と思ってしまうのかもしれません。
都会には癒しの部分が少ないかもしれないですね。精神的にすり減って疲弊しやすい環境かもしれません。
こういった環境にあるので、車を持たない人も沢山います。その代わり電車やバスといった公共交通機関が発達しています。
多くの人が集まれば色んな人がいますし、人間関係もより複雑です。何より人が多い事に抵抗のある人や人混みが苦手な人は田舎に行きたいと考えるのは自然かもしれません。
田舎に住むメリットとは
まず、住んでる人が少ないので都会に住むより軋轢が少ないでしょう。どこかに出かける場合でも渋滞はほとんどありませんし、予定通りに目的地に到着出来るでしょう。
田舎に行けば行くほど信号機の間隔が広く取られていますので、予定より早く着いてしまいます。これが首都圏なら10km程度で渋滞&信号につかまって1時間掛かる事も少なくありません。
そして、景色はのどかで広大です。大自然を毎日感じる事が出来るのは田舎ならではの魅力です。
田舎暮らしに向きか不向きかは本人の性格も関係ある
自分が都会向きか田舎向きかなんて意外に分からないものです。実際に住んだことないのですからなんとなくのイメージでしかありません。もし、田舎に暮らしたいなあ・・
という願望を現実にするならもう少し考えてからでも遅くはないでしょう。
自分が疲れてくると別の世界に生きる人を羨ましく感じるものです。それも経験したことがなければ良いイメージしか浮かばないかもしれません。
しかし、現実に生活してみると綺麗な景色や綺麗な空気などはすぐに慣れてしまいますし、刺激の極端に少ない毎日に退屈さを感じる事でしょう。
スーパーやガソリンスタンドも近くにないですから、遠くにまで行かなければなりません。遊ぶところにしても遠方まで出向かないといけません。
やっぱり田舎暮らしは不便だな…
なんて思うようになるかもしれません。
単調な毎日をたんたんと生活出来る自信があれば大丈夫だと思いますけど、刺激大好きな飽きっぽい性格の人は挫折する可能性が高いです。田舎暮らしも最初は刺激になりますからね。
田舎のアパート暮らしは快適なのか?
基本的に田舎は若年層がどんどん首都圏に行ってしまう事情もあり、アパートの数が少ない傾向にあります。経営する側も人口の少ないところで投資をしても住む人がいなければ成り立たないですからね。
アパートの絶対数が少ないし、家賃も決して安くありません。入居者が少ない分安く出来ないのでしょう。
田舎の人は親切で優しいのか?
田舎に幻想を抱いている人は多く、暖かいイメージがあるのではないでしょうか?
田舎で暮らしてる人は多くの人間と接してる訳ではないので、ある意味擦れてないのです。溢れる程の人間が周りにいる首都圏の人達は関わりある人とそうでない人の区分けが出来ています。逆にそうしないと疲弊します。
知らない人は無関心でやり過ごす事で均衡を保っています。全ての人に優しく、全ての人の行動に目くじらをたてていては自分自身が疲れてしまいます。
田舎の人はそういった経験がないので、周囲を客観視することが苦手かもしれません。関わる人には自然と濃い付き合いをします。
けれども中身は同じ人間です。親切な人も多いですがそうでない人も当然います。住んでいる人口が多いか少ないかなどの環境によって人の性格に影響を与えているのでしょう。
都会の人の方が表面上常識的な行動を取る人が多いです
田舎の人って優しく柔和なイメージを持っている場合が多いと思います。実際にもそういう傾向にあります。
田舎に住んだ事がない人がそういうイメージで田舎に移り住むと現実とのギャップに驚かされる事も少なくありません。
というのも、田舎に行けば行くほどそこに住む人達のルールがあり、都会の人間が今までの常識を持ち込んでも通用しないことがあります。その人達の独特の常識があったり考え方を持っていたりするものです。
田舎に移り住んだら郷に入ったら郷に従う
そこに住んでいる人達の空気感があります。それは首都圏とは異質の雰囲気があります。
それは、そこに定住している人達が醸し出すものであったり、代々受け継がれている場合もあります。
とにかく余計なことはせずある程度合わせるように生活していかないと亀裂を生んでしまう可能性があります。
一番良くないのは都会のルールを持ち込んでマウントすること
田舎にはいままでそれでやってきたルールがあり、いきなり来た人間がそんなやり方は良くないと変えようとすることは亀裂を生むことになります。
それは、しきたりであったり、人間関係の距離感であったり、風習であったりしますが、まずは郷に入れば郷に従うで合わせる事です。都会で常識であるパーソナルスペースは通用しないでしょう。
都会では、嫌なら断れることも、断りづらい雰囲気を感じてしまうこともあります。
それは、人間が少ない分、断ってこじれたらそこの地域で生活しづらくなることを
感じてしまうからです。
また、YES、NOをはっきり言う文化がない地域もあり、断られたら否定されたと受け取る人も少なからずいます。都会では当たり前にやってたことも、意外にできない雰囲気があり、広いのは土地だけで、人間関係は非常に狭い傾向にあります。
田舎の人は人間関係に擦れてない分、傷つきやすかったりしますので、嫌われたりこじれたりするとめんどくさい事になりがちです。
都会の人間関係のように、今までの人間関係を断って、新しい人間関係を構築していくといったことが出来にくい環境であることは心得ておくべきです。
都会生活がながければ長いほど合理的な考え方が染み付いています。
田舎に移り住むと、非合理なことが多々ありますので、やり方を変えたくなったり文句を言いたくなったりして、改革したくなることがあるかもしれません。
改革心が人間関係を壊す原因だったりします
逆の立場で自分が定住者で自分が住んでる地域に新しい人達が移り住んできていきなり、今までやってきた事を否定されたり無理やり変えようとすれば、拒絶したくなることは容易に想像出来るでしょう。
田舎に住む人の特徴は新しいものを受け入れるのには時間が掛かります。ある意味頑なであるともいえます。理性よりも感情が勝るので一度嫌われたらなかなか話を聞いてもらえなくなります。
優しく親切であるかわりに一度亀裂が出来ると関係修復はなかなか難しいでしょう。
田舎は近所に嫌われたら地獄です
田舎に移り住んだら気付きますが、世間が狭く偏った考え方の人が多いです。都会のようにある一定の距離を保ちながら上手くやっていくような器用さは持ち合わせていません。
田舎に暮らしていてご近所などと人間関係が上手くいっていれば何かと親切にしてくれたり、都会では感じない暖かさを感じる事もあるでしょう。
しかし、付き合いが濃密であればあるほど亀裂が入った時の修復が都会に比べて困難を極めます。一度人間関係が壊れたりすると無視されたり、村八分のような感じになることもあります。ある意味、学校のいじめのような事を平気でしてくる場合もあります。
人間関係の場数を踏んでない分、非常に子供っぽい対応をしてくる場合もあります。
田舎の人はなぜ頭が固いのか?
都会の人と田舎の人の大きな違いは接してる人間の数が違います。都会に住んでれば職場にしても、住んでる人口も、接する人間の数が多いです。
こういった環境にいると、世間の常識というものを意識するようになりますし、無駄な衝突を避けるために柔軟に対応する事が自然と身に付くようになります。
田舎の場合はそもそも接してる人間が少ないので、常識から多少ズレていてもまかり通ってしまう場合が多いです。つまり、絶えず人の目を気にする必要がないです。非常識に対してジャッジする周囲の目がないからです。
田舎の人の行動が理解出来ない場合もある
首都圏にしか住んだ事がない人が田舎に移り住んだ場合、ご近所の行動に違和感を感じたりする事もあるでしょう。
勝手に自分の家の敷地内に入って草刈りをしたり、ゴミを拾ったりすることも少なくありません。もちろん親切でやってくれているので文句をいったりしない方が良いです。
田舎の人は部外者には敏感です
例えば仕事や何かで車で地方に行った事がある人はご存知かと思いますが、田舎に行けば行くほど、車のナンバーをよく見る人が増えます。犬の散歩している人や、すれ違う人もナンバーを確認する人が多いです。その地域に他県ナンバーが通る事が珍しいという事ですね。
ピンポンも押さずに家に上がり込んで来たりする
これは、住む地域によって変わってくる部分ではありますが、プライバシーやパーソナルスペースが田舎の場合、都会の感覚とかなりズレがある事に驚かされるでしょう。
別に嫌がらせでやっているわけではないのですが、そこに耐えられない人もいるでしょう。
田舎は隣人の付き合い方が濃厚です
狭い土地にひしめき合うように暮らしている都会とは違い、田舎ではご近所同士助け合わないとどうにもならないことが少なくありません。どうしても、ご近所の助けを借りなければならない事が生活していれば出てくるものです。
田舎育ちでゆくゆくは戻るという選択はあり
出稼ぎで首都圏で生活し、結婚して子供を引き連れて田舎に戻ってくるという選択はアリかもしれません。実際に過去に生活していて都会よりも田舎の方が暮らしやすいと思っているならばその方が良いのかもしれません。
元々田舎暮らしの人は田舎で暮らした経験があるわけで、首都圏しか住んだ事がない人とは全然違う事になります。
首都圏でずっと暮らしていた人は騒がしい日常から解放されたいとか、複雑な人間関係がストレスから田舎でのんびり暮らしたいと考える人が多いようです。
しかし、田舎暮らしにもメリットデメリットがあり、住んだ事がない人にはメリットしか浮かばないかもしれません。つまり、自分の都合の良いように考えている場合が多いです。
住んでみて「思い描いたのはこんなんじゃなかった」と言っても遅いです。あまり田舎暮らしを美化していないか今一度考える必要があります。そうでないと理想とギャップに悩まされる事になるでしょう。
田舎で幸せに暮らす人もいます
都会の暮らしに疲れたからといって田舎暮らしに憧れるのはよくある話ですが、田舎に行こうが海外に行こうが生活するためには仕事をしなければなりません。
当然ですが、今までのように自分で選ぶ程の仕事の種類はないでしょう。
出来る仕事が限られていますから、その仕事が続けられるのかという事も重要なファクターです。求人で溢れている首都圏と違い田舎で出来る仕事に選択肢は少ないと思った方が良いです。
田舎暮らしに不向きな人もいます
都会暮らしに慣れている人は田舎に住み始めると、接触する人の数の少なさから息苦しさを感じたり、逆にストレスが掛かる事もあります。
人が多い所は多いなりに、常識的な行動を取れる人が多いです。つまり、人が多いという事は色んな人の考え方の人間が集まっています。
「俺と考え方が違うから付き合わない」
という極端な対応する人は少ないです。
人によって距離を保ちながら表面上だけでも上手に付き合っていく事が出来るでしょう。
受け入れる心を持ち合わせています。言い方を変えれば柔軟性があるといえます。
極端に常識から外れた考え方でない限り、トラブルにならない程度の対応が出来る人が多いです。
多くの人が集まれば人間関係もより複雑になり、ストレスも感じたりしますが、人間は多少のストレスを感じるからこそ頑張れる事も多いです。
ストレスを感じるからこそ、ストレス発散方法を学んだりそれに反発するエネルギーが生活にハリを与える事もあるからです。
のんびりした田舎の雰囲気は馴染めるのでしょうか?
1週間位の旅行なら楽しいかもしれませんが、これがずっーと続く事を考えたらどうでしょうか?
色んな人と出会い多種多様な考え方に触れる事で学びがあったかもしれないですし、精神的に成長させてくれたかもしれません。それは生きていく為に必要なスキルでもあります。
田舎で一度嫌われてしまうと地獄です
都会のように人間関係が上手くいかなければ職場を変えたり、引っ越しをしたり新しい出会いを求めれば人間関係も変える事が出来ます。気持ちさえあれば環境を変える事は難しくありません。
しかし、田舎暮らしではそうもいかない事情があります。
顔を合わせる人はすべて知っている人ばかりです。狭い人間関係の中で生活する事になります。一度人間関係が壊れたりすれば修復不可能になることが少なくありません。
都会のように人間関係の選択肢はありません。そこに住む人間関係がこじれたら生活が一気にしづらくなることも頭に入れておかなければならないでしょう。
田舎では、限定された人間関係で助け合って生活していくので密度は濃いですが圧迫感がないわけではありません。
人間同士ですから相性もありますので、たまたま自分と合わない人が近くに住んでいる場合もないとはいえないです。そして、悪い噂はすぐに広まります。元々狭い世界なので一気に広まってしまいます。意外にも噂好きの人も多いです。
狭い世界での人間関係ですから、そこに住む人達も都会人のように上手に対応するなんてことは出来ないです。色んな人間の接触経験がないので、仕方ない事ですが、そういった傾向は否めないです。
それこそ村八分のような事が現実に起こっている事も忘れてはならないでしょう。濃厚な付き合いだからこその憎しみというのは強烈なものがあります。
都会でも人間関係がこじれる事はよくありますが、周囲の目もありますし、そこの人間でない人達がジャッジすることも少なからずあるわけで、色んな人間が住んでいるという事はそれだけ多くの人達の目にも触れてますので、
「それはいくらなんでもやりすぎだろ!」
「大人げない」
などの批判を浴びる事もあるから極端な事は出来ないです。
常識からハズレた思考の持ち主は都会だろうが田舎だろうと必ずいますが…
どちらにしても、人間関係がこじれると都会のような逃げ場がないという事は頭に入れておいた方が良さそうです。
田舎暮らしに失敗する人が多い理由
・資金的問題
・人間関係の質が違う
・生活に不便
・自分の性格を把握してなかった
・家族の田舎暮らしの適正
また、家族を引き連れて田舎暮らしを考えた場合、奥さんや子供の事も考えなくてはなりません。奥さんや子供の適応力や性格を良く考えてから検討した方が良いです。
家族の誰かがものすごくストレスを抱え込んでしまっては、その決断が不幸への入口になってしまいますからね。
一度は田舎暮らしに憧れて生活してみたら今まで暮らした都会の良さが身に染みる事が多いようです。離れてみないと分からないことってホントに良くあります。今までなんでこの良さが分からなかったんだろうって。。。
総評
都会向きな性格と田舎で幸せに暮らせる人とに別れると思います。どんな人でも向き不向きはありますし、馴染むには合わせる努力も必要です。
自分で置き換えると、田舎ののんびりした感じは肌に合わず、広大な景色を見ていると仕事のやる気なんて、なくなってしまいます。
実際に田舎暮らしに憧れて引っ越したはいいもののやっぱり肌に合わず、首都圏に戻ったなんて話は少なくありません。
思っているイメージと現実にギャップがあり過ぎると挫折してしまうと思います。
田舎暮らしを成功させるには、イメージと現実のギャップを埋める事から始める必要がありそうです。
これでもかというくらいデメリットを調べ尽くしてもなお、田舎暮らしがしたいと思えば、その時は検討しても良いかもしれません。
旅行で行くなら最高でも暮らすとなると。。色々デメリットがあると思います。あくまでも主観になってしまいますが、良く考えてから田舎暮らしを検討されてみてはいかがでしょうか。