人間の肉体的限界値はどのへんなのか

普段は気にならないけどふとした時に気になってしまうことってありますよね。人間の肉体的限界値もそのひとつだと思います。

 

 

生きてると時には無理したり挑戦したりといった事が長い人生にはあると思います。

 

昨日寝てない話や長時間勤務した話など誰しも、ちょっと無理しちゃった…なんて会話1つや2つ持っていると思います。今回は人間の肉体的限界値を知っておく話ですので、参考にしていただければと思います。

 

肉体的高さの限界

 

 

人の耐えうる標高は5000メートルと言われています。12000メートルであれば酸素を肺に供給できなくなり、高度18000メートルになると
血液が体温で沸騰して気化してしまいます。これは気圧が低くなることによって起こります。

寒さの肉体的限界

 

人は裸の状態でマイナス50℃になるとすぐに体は凍ってしまいます。

寒さの限界は多少個人差があります。脂肪の多い人は防寒の役割を果たしますので痩せている人より長く生きられるでしょう。

 

服を着ることで防寒対策すればある程度耐えられるようです。中枢が35℃を下回ると低体温症になりますのでしっかりと防寒対策しましょう


 

低体温症の定義

 

35~32℃未満 軽症
32℃~28℃未満 中等症
28℃~20℃未満 重症
20℃未満 超重症

中枢が32℃より下がると意識障害になり、27℃以下になると会話はおろかまともに話すことが出来なくなると言われています。

 

気温12℃で手足の動きが鈍くなり8℃を下回ると痛みの感覚が鈍くなります。人は寒いと感じると震えることで体熱を作ります。寒さに耐えられるのは2~3時間と言われています。

 

暑さの肉体的限界

 

一般的に哺乳類は50℃が限界と考えられていますが、短時間ならば体は対応出来るようです。80℃のサウナでも短い時間なら問題ないということですね。さらに人間は汗をかくことで体温調節ができるので空気が乾燥した状態(サウナ)で127℃を20分耐えられた記録が残っています。

 

体温の限界値

 

人間の体温45℃は生存出来る限界値と言われています。ここには個人差はありませんし、努力や根性ではどうにもなりません。

 

人間の脳は最も熱に弱いです。45℃のような高温は脳に血液を送り込まないシステムがあるが、冷却できない高温ではそれもうまくいかず、脳を破壊してしまいます。脳は温度に敏感で42℃が限界です。45℃を超えると細胞のたんぱく質が変性しますので生存する可能性は低くなります。

 

無呼吸の肉体的限界

潜水すると2~3分が限界とされています。潜水だと泳ぐ事で体力を消耗しますので、ただ、息をとめるだけならもう少し長く息をとめる事ができるでしょう。

ちなみに息を止める世界記録は22分3秒だそうです。ダイバーたちが水面に体を浮かせて無呼吸時間を競う。

 

音に対する肉体的限界

 

音を数値であらわす場合db(デシベル)を使います。
人は130dbが限界とされていて、それ以上の大音量になると鼓膜を損傷する可能性が高いです。
地下鉄車内(80db)
鉄道ガード下(100db)
ジェットエンジンの近く(140db)

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断食の肉体的限界

 

私たちは24時間365日休むことなく活動を続けています。その活動にはエネルギーが必要です。そのエネルギーは食事から補っています。

 

人は何日食べずに生きられるのでしょうか

 

水分さえ補給していれば1ヶ月間食べ物を一切口にしないで生きられると言われています。

因みに水とビタミン剤のみで382日という世界記録がありますが

 

体重が214kgある男性で医師の監視のもと断食を行いました。
断食後214kgから81kgまで落ちたようです。こちらも新たな挑戦者が健康を損なうリスクが高いという理由でギネスブックから削除されています。

 

水分を一切飲まないで生きられる日数は3日と言われています。

人は水を飲まないと汗やおしっこが出なくなります。汗が出ないと体温調節が効かなくなり体温が上昇し、血液の流れが悪くなります。尿が出ないと体に貯まった老廃物を外に出すことができなくなり機能障害を起こして亡くなってしまいます。人は水なしには生きられません。

 

睡眠の肉体的限界

意識的に睡眠をしなければ一週間間程度寝ない事ができるということです。その後2~3日程度、熟睡することで回復するようです。
世界最高記録は11日だそうです。

 

数日間一睡もしないと、脳の高次機能に障害が発生し、幻覚、妄想、記憶障害、体重が減る、免疫力の低下などの体の異変が見られます。過剰な断眠は重大な障害が発生するリスクがあり危険です。

 

因みにこのような危険な挑戦者が現れないようにギネスブックではこの記録を削除しています。

 

走る速さの肉体的限界値

 

これは身体能力、年齢など個人差が大きく出る。世界最高記録はウサイン・ボルトの100m 9.58秒ですが、時速にすると45kmだそうです。

 

スタンフォード大のマークデニー教授が生物学専門誌に論文を発表されましたが、それによると人間の走るスピードの限界は64kmという結論を発表しました。スプリンターが全力で走っている状態でも片足に掛かる負荷は30%程度という、限界までにまだまだ余裕があるという。

 

あくまでも理論上ですが筋肉の収縮速度を上げればまだまだ走る速さは向上できると発表されました。

 

50mであればウサイン・ボルトが公式ではないですが、100mの世界記録を出した時に5秒47というタイムが出ています。

 

日本であれば朝原宣治が5秒75という記録を出しています。

また、普通の人でもトレーナーに指導の元効果的なトレーニングを行えばある程度速く走れるようになるそうです。

 

重たいもの持ち上げる限界値

 

ベンチプレスで500kgが人間の限界と言われています。これ以上はどんなに鍛え上げても不可能です。支える骨が耐えられないからです。世界記録でも470kg辺りなので人間の限界はこの辺りということになりますね。

 

寿命の限界

 

現在では120歳が人間の限界とされています。120歳を超えると生活の向上を保つ健康状態を維持できない。長寿の方はDHEAという副腎由来の性ホルモンが普通の人より濃度が高い事がわかっています。このホルモンは年齢とともに分泌が減り、多数のサンプルを検証した結果120歳が限界という研究結果が出たそうです。