原発で働くには特殊な技術はいるの?そもそも求人募集しているの?

原子力発電所は危険なイメージがありますが、

そこで働くとなると高いリスクと、覚悟が必要になるということは、

おわかりいただけると思います。

 

原発作業員は本当に高収入なのか?

実際に原発で働くと考えた場合高収入なのか?って一番気になると思います。「金に困ったら原発で働け」なんて、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

しかし、イメージが先行していますので普通の求人では募集していない裏の仕事、

またはダークでグレーな人達が関わっているといった噂も耳にしますね。

 

実際に原発で仕事をする際にこれだけは覚えておいた方が良い、システムについて

大元→下請け→孫請→ひ孫請け→玄孫請けという順に給料が下がるのが一般的。

 

これは原発に限った事ではないですが、物流で考えれば間の卸問屋が増えれば増えるほど「ピンはね」言い方が悪いのでここでは「中間マージン」といいます。

を引かれるので下に行けば行くほど貰いは少なくなります。

 

ですので、出来るだけ稼ぎたいと考えるならば出来るだけ大元に近いところで仕事をするのが良いということですね。同じ仕事をするわけですから、出来るだけ条件の良いところに応募する。


 

原発の仕事なんて実際に募集してるのか?

 

普通に募集しています。人材派遣会社でも募集していますが、

ハローワークでも募集しています。

 

原子力発電所で働く分布図(年齢構成)

 

10代  0.3%
20代 12.2%
30代 20.4%
40代 29.7%
50代  25.5%
60代 9.5%

 

年齢層に限って言えば普通の職場と何ら変わらないと言えます。

経験やキャリアなどの分布図

 

1年未満 10.5%
1年~5年未満 31.3%
5年~10年未満 13.5%
10年以上 40.1%

 

これをみると比較的経験者が多い印象です。イメージ的には右も左もわからない人が厳しい環境で働いてるイメージがありますが、実際に前線で働いてる方は経験豊かなベテランが多いです。

 

1日働けばいくらになるのでしょう?

 

1万2000円~2万円というのが相場のようです。これが高いか安いかということは置いといて、8000円の開きは作業内容と前述した下請けなどの中間業者の有無によって受けとる額は変わってくるということです。

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原子力発電所で働く人の被爆を考える

 

原発で働く人にとって放射線量というのは非常に気になると思います。

 

放射線を一番浴びるのは定期検査の時

 

原子力発電所は13ヶ月運転すると3ヶ月間運転を停止して定期検査を行います。

 

商業用原子炉には、加圧水型と沸騰水型の2タイプありますが、どちらも核分裂を起こす原子炉容器が格納容器に納められています

 

この格納容器に人が入るのは定期検査の時だけです。

 

労働者はこの定期検査で被爆します。部品の点検や補修の他、放射性物質で汚染されたものを扱う雑用が山のようにあります。

 

1基につき3000人~4000人の労働力を必要とします。

 

労働者の被爆限度は1年で50ミリシーベルト、5年で100ミリシーベルトまでと決められています。

 

しかし、アメリカアカデミーの報告では放射線被爆に安全といえる量はなくリスクは被爆量に比例すると発表されました。100ミリシーベルトを浴びると100人に1人が放射線が原因のがんになると計算しています。

 

ですので安全を定義するものでなく社会的に合意する実行可能なレベルで、健康に対して安全な数字ではないということ。この辺りは実にあいまいな表現をされています。

 

下請けと電力会社の被爆割合

 

下請け 96.2%
電力会社 3.8%

 

原子力で発電する以上避けられない労働者の被爆

 

福島原発の事故処理では180人が線量計を持たずに作業していたことが判明しています。

労働者の安全が徹底されない原因の一つに日雇い労働者が被爆要員として大量に動員される実態があります。

 

野宿しながら原発の定期検査に行き仕事が終わると野宿生活に戻る人がいます。彼らは放射線量が高い炉心で数分間作業を行う「飛び込み」「特攻隊」といわれる仕事を担っています。

 

昔から日雇い労働者は景気の安全弁といわれ今でいう非正規雇用ですけど非常に安価な使い捨ての労働力として使われてきた歴史がある。その中の一つが原発の労働者ということ。

 

さらに電力会社の社員、下請け、孫請け、さらに沢山かき集めてきた労働者の安全を担保して初めて「原発は安全だ」と言えると思いますがいかがでしょう。

高収入ジャンパーの実態

 

原発に関する経験や知識のある人間が危険地帯に飛び込む事からャンパーと呼ぶらしい。日当40万の高収入であるが、除染作業を行う労働者と比べても比較にならないほどの放射線量を浴びるところに飛び込んで計測などをするので危険度は激高

 

原発作業員に関する求人情報の現状

 

福島原発も当初人手不足だったが意外にも応募者が多く、現在は緩やかに日給・時給は下がり傾向にあります。主な作業内容は瓦礫撤去がほとんどで、草刈り、車両運搬、放射能測定員、側溝掃除などもあります。

 

福島原発で仕事をすることは非常にリスクがあります。そのような状況の中、原発で仕事をする方には頭の下がる思いです。

 

原発に関する情報や報道というのは非常に少なく、新しい情報が入り次第載せていきます。