地球からは火星の約3倍の距離がある遠い星です。
木星(Jupiter)は他の惑星のように降り立つ地表がないことがわかっています。
地球や火星などの岩石惑星ではなく窒素やヘリウムといったガスを主体とした惑星である。どちらかというと地球よりも太陽に近い惑星と言えるでしょう。
そして、地球の11倍という巨大な大きさを持っています。
木星は表面は木目のような模様が印象的な惑星です。
硬い地表がなくレーダーで確認すると木星は見えなくで4つの衛星だけがぐるぐる回っている事が確認できる。木星がガス惑星であることを表しているわけですが、まぁなんとも不思議な光景です。
ローマ神話に登場するのが木星でとても謎で神秘的です。
重力はとても強く地球の2.3倍と言われすべてが重く感じる環境で、隕石が落ちる速度も衝撃も地球の数百倍と言われています。
太陽系最速を誇る木星の自転速度は9.5時間で1周回転します。赤道付近は47,000kmと言われています。地球が24時間で1周しているが自転速度は1,700kmですからとてつもない速さということがわかりますね。
ガス惑星である木星の自転速度はどのような基準で計れるのか
地球などのような岩石惑星ならば自転速度を計るのは簡単ですが、ガス惑星の場合表面から伺い知ることは出来ませので、磁気圏が1周する速度を自転周期と定義しています。
その猛烈な自転スピードによって木星は赤道付近で7%ほど膨らんでいます。
木星は天文学者の間では「太陽になりそこねた星」といわれています。
水素とヘリウムを豊富に持っていますが核融合反応をみせるほどの質量が足りません。もし、木星が70倍以上の質量があれば太陽と同じように自ら光輝く星になれたでしょう。
木星の衛星は67個ある
木星の周りをわかっているだけで67個ある。実際細かく調べれば200個以上はあるのではないかと言われています。これだけの衛星が木星の強力な引力に引き付けられているわけです。
木星の衛星で有名なのは4つ
イオ・エウロパ・ガニメデ・カルストは有名ですよね。この4つの衛星は1610年にガリレオが望遠鏡で発見したことからガリレオ衛星と呼ばれています。
太陽系最大の嵐(大赤班)を保有する
木星の表面には縞模様のなかに大きな赤い目のような場所があり、
これを大赤班と呼んでいます。
しかし、なぜ大赤班が赤いのかはわかっていません。
リンや硫黄化合物が影響しているかもしれないと科学者は推測していますが、
詳細は現在でもわかっていません。
高さ8kmにもなる大赤班は350年前に発見され、
現在でも確認されています。しかし、
大きさは半分ほどに小さくなっています。
※小さいといっても地球がすっぽり入るほどの大きさです。
なぜ木星では嵐が300年も続くのか!?
人類が木星に行って調べれば一番早いですが、それば莫大な費用が掛かりますし、危険すぎます。
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ある、科学者は内側から熱を与えれば乱気流の中に自然と大赤飯のような渦が出来ることを唱えています。木星の内側は灼熱の大気ですから乱気流の下から絶えず熱を浴びせる事で大赤飯が発生することがわかります。
木星から4億kmまで磁気圏がある
木星には強力な磁気圏があるため探査機はそれを音で確認出来るほど。
その磁気圏は広大で土星軌道近くまで及びます。
木星の磁気圏は太陽系で最も危険地帯です。磁気圏内部に入ると強い放射線にさらされることになります。ここでは防護服では役に立たず電子機器も丸焼けになるでしょう。
太陽から飛んでくる電気を帯びた粒子が磁気圏で加速されるからです。
ガスの固まりである木星がなぜ強力な磁場が発生するのか
分厚い雲の下にはなにがあるのか?
木星の雲は窒素、ヘリウム、極めて高温の大気があるだけで、水はなく水蒸気となって蒸発していしまいます。木星内部に進むと水素ガスが圧縮されが液体に変化しています。さらに核に近づくと超高温、超高圧の為水素が金属のように振る舞います。
この電気を通す水素が木星の強力な磁場を発生させる秘密だと考えられています。
木星の奥深くでは液体水素が煮えたぎり地球の凡そ2万倍という危険な磁力を作り出していると考えられています。
木星はどのように生まれたのか
およそ46億年前氷やチリなどで出来た固体の核を作り始めた。核が成長すると重力によってガスが引き寄せられてきます。それによってわずか数十万年で木星の現在の大きさになったと言われています。
太陽系の王様である木星が現在の天体の位置を決めた!?
木星の重力はとてつもなく、地球に落ちてくるであろう隕石を木星に吸い寄せられていきます。つまり、木星が存在しなければ天体の位置はもちろん、地球は隕石によってとうの昔に破壊されていたといわれています。でも、これは最近の研究によって間違いであると・・木星は隕石を周囲に撒き散らしているとの説もあります。
木星は地球にとってはありがたい星ですね
探査機ガリレオによって木星の成分を調査したところ希ガスが予想よりも多く含んでいることに驚愕したという。
本来、太陽と木星との距離を算出すると希ガスが多く含んでいることに疑問があるそうです。希ガスはヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン、クリプトンなどの希ガスは温度が上がるとすぐに飛散してしまうことで知られています。
木星と太陽の距離ではすぐに飛散してしまう位置だと科学者は考えています。太陽との距離が近すぎて希ガスを濃縮出来ないという。もっと太陽から離れた場所で木星が誕生し、
あとから現在の位置に定着したという説が根強いです。
しかし、これを証明するには木星内部の水分量を調べる事が必要になります、なぜなら水は希ガスを閉じ込めて運ぶのに必要だからです。これによって木星がどこで誕生したのかが明らかになるでしょう。
そのあたりの調査は木星探査機ジュノーに掛かっています。
木星はガス惑星だと分かっています。周辺の小惑星や、隕石などを強大な重力で取り込んでいるので、それが木星の核となっている可能性もあると思います。過去にシューメーカー・レピー彗星が激突して幾つかの斑点を残していますから。その隕石などに含まれていた成分などが木星の大気になったのではないでしょうか?
また、木星と火星の間にある小惑星の存在も気になっています。もしかしたら、過去にもう一つの惑星があったのでは?その残骸なのでないかと妄想しています。
返信有難うございます。木星と火星の間にある小惑星の存在ですか・・周辺隕石が木星の大気の成分に・・確かに木星の重力は強大で惑星ではない星が沢山ありますからね。可能性は充分あるように思います。