- 投稿 2019/01/23 更新
- 地球環境・宇宙
研究者たちがそろそろ起きるのではないかと騒いでいるのは
地磁気反転(ポールシフト)と呼ばれる現在の北から南に変わるというものです。
これは20万年~30万年に1度のペースで起こっていて地球の長い歴史では珍しいことではない。しかし、最後に起こった地磁気反転が78万年前。その前はN極が南でS極が北であったということだ。とうに時期は過ぎておりサイクルで考えれば起きてもおかしくない。
さらに、最近になって地球の磁場がここ100年で20%弱くなっていることや磁極が不安定ということもあり、地磁気反転がいよいよ始まるかもしれないと騒がれている。
地磁気反転はなぜ起こるのか
地磁気反転は地球のマントルなど内部領域が影響しているとされていて、しかし明確なメカニズムはわからない状態です。最後に地磁気反転が起きたのが78万年前ですので周期的にはもうとっくに起きてないとおかしいですし、いつ起こってもおかしくないですね。
磁極の移動はすでに観測されており北極の磁極がカナダからロシアのシベリア方向に向かって移動していて、1年に15km程度での移動をしていたものが、55km移動を続けてるというのだ。
北極の磁極の移動と地球磁場の衰退が著しくなってきている
地球の気候、地震、異常気象など磁極の急速な移動や磁場の弱体が原因と思われる。
地磁気反転によって人類に壊滅的ダメージを与えると唱える方もいますし、
それほど影響ないという科学者、研究者もいます。
地磁気反転が地球に与える影響
まず、磁場が今より90%弱くなりそこから1000年位掛けて磁極が安定していくので、その間に太陽風や宇宙からの放射線などの有害物質に晒されるとされています。
人類滅亡の危機にさらされる可能性も
長い間、磁場が極端に弱くなるとオゾン層が破壊され、宇宙の放射線が容赦なく我々人間に降り注ぎます、環境も破壊されて大きな被害を受けることになります。
実際に起きないとわからない部分が多すぎる
地球の歴史では珍しくなくても人類史上初めてなことで予測にも限界があるということを理解する必要がありそうです。科学者や研究者の間でもそれほど影響がないとしている研究グループもいれば非常にネガティブ(人類存続の危機)を提唱している人がいるのも事実です。私達人類にはどうすることも出来ませんし、実際に起きた場合受け入れる他ないのです。
現実に地磁気反転が起こる可能性がある
溶岩や地層から過去の磁極を調べる事で、磁力がどちらの方向を向いているかを調べれば判る。磁石性質の石は磁力の方位は継続性を持ち、そう簡単には変化しない性質を有します。大昔の溶岩を調査する、地層から調査によってわかるということです。
過去の地質を調べている調査グループによって78万年前の地層から南に磁極を持つ石を発見しております。過去の地質調査によって20万年周期で地磁気反転が起こっていることがわかっています。
人類史上地磁気反転に関してはデータがない
地層ではポールシフトが起きていたことが解っても、その後の環境や
人類がどのようになるということは科学者でもわかりません。
その理由に、まだ人類が誕生していない数十万年前というあまりに大昔になるからです。
しかし、地磁気反転が起きる度に地球が壊滅状態になるというのは考えられないので
実際にはそれほど人や環境に影響がない説も理解できます。
地磁気反転で想定される問題点
磁極が移動する地磁気反転が起きた場合、急激に移動するわけではなく徐々に移動するということですのでその長期間の間磁気が不安定になってくることが予想されます。
磁力が弱くなっている地球に対して太陽フレアなどの超強力な宇宙線を容赦なく放って来ます。
大規模な太陽フレアは度々起こっており地球の弱い磁場でそれを防ぎきれるかにかかってきますが完全に防ぐことは難しいかもしれません。
オゾン層が破壊されて地上にも有害物質が降りてきた場合
相当な環境破壊と人類にも大きな被害を被ることになるでしょう。
パソコンなどのネット環境やテレビなどの電波を利用した
通信施設など使用できなくなるほどの打撃を受ける可能性があります。
また、電力施設へのダメージで供給そのものができなくなって、
電気が使えなくなり夜は真っ暗で何も出来なくなる可能性もあるでしょう。
電気に頼り切ってる現代人が明かりのない古代のような生活が出来るのでしょうか。
地球の磁場はどんどん弱くなっています
百数十年で20%弱くなっていて、それが毎年一定の割合で弱体化しています。
これは非常に心配な点でもありますが、このペースで弱くなり続ければ地球は完全に磁場を失うでしょう。磁場が弱くなり続ければ紫外線や放射線などの有害物質が降り注ぎ
大気や水が宇宙に放出します。
つまり、我々人類やすべての生命体にとって必要なものが宇宙に飛ばされ
不必要なものが入ってくることが予想されます。
そうなれば、もはや人の住むところではなくなってしまいます。
普通に生活していると想像もつかない事です。
すぐに磁場がなくなり、地球が変わり果てるということはないと思いますが
数百年後には確実に忍び寄ってくるでしょう。
その時に人はどうするのでしょうか?
地球外惑星に移り住むか、降り注ぐ紫外線などを防御する対策、
失った大気に代わるもの・・などなど
研究者によって新たな開発がされるかもしれません。
人類は磁場に守られて生活している
地球に磁場がなければ火星のようになっていたという科学者もいるように
我々人類だけではなくすべての生命体にとって磁場は大事なものです。
このような地球の内部で起こることは我々ではどうすることもできません。
ですので、あれこれ悩んでいてもしょうがありません。
ただ、急激に起こるものではなく徐々に移動すというものなのでまだ救いはあります。
長い年月を使って対策をすることが出来るからです。
人が住む地球でも実はわかってないことが多い
内部磁場と鉄の対流によって磁場ができるというダイナモ説が一般的です。
その磁場を人の力で動かすことが出来ませんし人工的に発生させることは
出来ないでしょう。今後の研究によって磁場の詳細なメカニズムが解明されるかも
しれません。