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不動産屋が教えてくれないタワーマンションの大きなデメリット

 

2000年頃からタワーマンションが建ち始めたが、最初は珍しかったが今ではやや供給過剰気味に。流行りや社会的ステータスに魅力を感じて購入検討する方も多いでしょう。良いところばかり見て勢いで購入して後悔しないようにしっかりとデメリットも頭に入れて検討いただければと思います。

 

建ててから十数年経ち、データとして浮かび上がってきたデメリットをお届け出来ればと思います。

 

熱心に勧める社員がタワマンに住まない理由とは

 

タワーマンションの営業の方や不動産関連の方はほとんどタワーマンションに住んでいません。それほど魅力的だと言うならみずから購入しても良さそうなのに・・なにか理由でもあるんですかね?

 

また、投資でマンションの最上階を買い占めていた外国人も価値が下がってきている、このような状況から手放し始めているという。

 

タワーマンション建設ラッシュの裏側に不動産屋の思惑

 

まず、1戸1戸売るよりもまとめて宣伝出来るしたほうが売りやすい。そして縦に伸びるタワマンは建てるのも実は簡単だという。売りやすくて建てやすいということは不動産屋も当然力を入れて来るわけですね。

 

こうしたタワーマンションは都心部に通い易い場所に建設され、眺めがよく共用部分にも高級感がありお金が掛けられている。また、社会的ステータスに魅力を感じる人もいまだに多いです。

タワーマンションの営業マンも利便性や眺めを熱心に訴え、ステータスをくすぐる。売りやすくて儲かるからバンバン建ててる。


 

社会的ステータスをくすぐるイメージ戦略

 

見栄や体裁を気にする層にはウケが良く、イメージも一般的に考えればお金持ちです。実際タワーマンション最上階は億を超え、会社の社長や中国人投資家が多い。

 

タワーマンションはイメージとはかけ離れた大きな問題がある

 

社会的ステータスやお金持ちのイメージばかりが先行していますが
実際住み始めると初めて分かる難しい問題があります。

 

500人、1000人という多くの住民が同じ屋根の下で生活しているわけですから、想像すればわかりますがちょっとした決め事でも意見が分かれなかなか先に進まない。

 

勤めてる会社でも、たかだか数十人でも何かを決める際に揉めたりしますからね。それが500人で決めるって無茶です。しかも、タワーマンションに住んでる1階から最上階までみんな年収は違います。

 

下層の階は3000万台から購入できるが、最上階に向かえばどんどん値段が上がり最上階で軽く億を超えます。これだけ年収が違うとお金の価値感が全く変わってきます。何かを修繕するような話でも折り合いがつかないです。

 

 

タワーマンションに住み始め10年過ぎ辺りから大規模修繕を行わなくてはなりません。

建物は住んでいれば老朽化します。当然ですがその進行を押さえるために10数年に1回大規模な点検や塗り替え、共用部、エレベーター各部修繕など多額な費用が掛かります。

 

修繕費用はその時の社会情勢や景気によって大きく変動する

 

埼玉県の例では650戸のタワーマンションが修繕時期に差し掛かり
大規模修繕を実施し、12億という莫大な費用が掛かりました。

もちろん、こういった修繕費用などあらかじめ分かる費用は月々積み立てられるわけですが、10年後の社会情勢や景気など予測出来ません!また、日本は少子高齢化で人手不足が深刻になる可能性が高いです。そうなると作業工賃がはねあがります。

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タワーマンションの大規模修繕に関わる問題点

 

タワーマンションという特性上大規模修繕をやるにしても、あの人の家はやるみたいだけどウチはやらないというわけにはいかない。やる時は一気に全世帯やらなくてはいけない。

 

タワーマンションの修繕費用の積み立ては満室である状態での見積りなので、修繕費用の追加を嫌がり出ていく事はありえる話でそれが数十全世帯になればその分費用が上がる。満室計算だったら払えるが空室が目立ち始めると1世帯辺り費用負担も大きくなり家計が厳しくなり仕方なく出ていくという事もありうる。そうなると負の連鎖で更に空室を生む。空き室の連鎖が治安の悪化につながれば一気にスラム化が進む可能性も出てきます。

 

更にタワーマンションに住むひとの中には法人で投資目的で購入している場合も少なくない。空室の目立つ修繕出来ないタワーマンションに価値がないと見切り売却して逃げ出す可能性が高くなります。

 

また、タワーマンションを購入した高齢者が自分達が生きてる間だけ住めれば良いと大規模修繕に反対し、収拾がつかなくなるケース。

当然、修繕されないタワーマンションの資産価値はどんどん下がっていくので、更に退去者が後を立たない最悪のシナリオも想定できます。

 

タワーマンションが満室を保ち且つ住民同士の話し合いもスムーズに行なえ追加修繕費も全世帯問題なく払える。という状態であれば理想的だがこれだけ多くの世帯が住んでるのだから10年後の日本の景気や社会情勢も含め各世帯の経済状態が絡んでくると問題が起きないという保証はどこにもない。

タワーマンションは災害に弱いのか?

 

日本のような地震国家であれば当然高層マンションなどには揺れを吸収する機材を取り付けています。それによって倒壊は避けられるでしょう。しかし、上層階は物凄い揺れます‼他にも災害時の問題があります。

 

・病気、ケガなどの救出が遅れる
・災害時に電気が止まるとどうにもならない

 

高層階に患者を救出しようと救急車が駆けつけストレッチャーを用意し、まずオートロックを解除してもらい中に入り非常エレベーターを探すことから始める。そんなこんなで患者を救急車に運びだすのに普通の住宅より5分~10分遅れてしまう。(一刻を争う場合致命的になりかねない)

 

地震などの災害の場合電気が止まるとエレベーターも動かない、水も止まる(ポンプで汲み上げているため)水が流れなくなるとトイレが流れなくなり非常に不衛生になります。※東日本震災以降建てられたタワーマンションは自家発電でエレベーター1機は72時間使えるようになったということです。

 

人と比べたがるタワマン住民性

 

高層階のママ友同士で低層階に住んでる人をバカにする‼それが嫌になり引っ越したという話は少なくないそうです。低層階が安く高層階になるに従って高くなるという分かりやすい構造上、民度が低い人が集まるとどうしてもこういった問題が起こりやすいです。

 

社会的ステータスをくすぐられて購入した層も多くいると考えられるので、しょうもないことで優劣を付けたがる人種が多く住んでるということも頭にいれておいた方が良さそうです。

 

もちろん、大多数の人はまともでも数人いるだけで悪影響になります。通常相手にしなければ良いわけですがタワーマンションの場合そういうわけにもいかない場合もあるわけで、また、悪影響を与える数人に周辺住民が意識を引っ張られる事もないこともないので注意が必要です。

 

連帯的な要素がかなり強いタワーマンションだが、それによって資産価値が下がったり、住民同士の軋轢、格差などストレスによるデメリットがメリットを大きく上回り「やっぱり買わなきゃよかった」と後悔しないように良く考えてから購入しましょう。