あなたはどちらでしょう?
持ち家?それとも賃貸?
親からは「持ち家があってこそ1人前だぞ!」そんなこと言われなかったでしょうか?
確かにマイホームを購入したときの達成感は何事にも代えられないものになるでしょう。
また、それが大きなモチベーションになり、仕事のやりがいも出てくる事でしょう。
親が家を買った時代であればそうだったでしょう。友人や同僚も家を買うのに住宅ローンを組んでいた人が大多数でしたから。
これからはどうでしょう?
・あなたは今勤めている会社にローンが払い終わるまで働いています?
・住んでる家から遠い支店、支所に転勤になる可能性は?
・そもそも数十年先まであなたが勤めている会社が存続しているのかどうか
社会情勢が目まぐるしく変化する現代において会社が存続することが難しくなっています。存続したとしても業務縮小していたり、吸収合併されていた、なんて珍しい話ではありません。
会社が倒産した!そんな時どうします?
会社の近くに家を買った。35年の住宅ローンを組んだ。通勤に便利ですよね。でも、会社に何かあった場合どうでしょう?
持ち家のメリット・デメリットをまとめてみました
メリット
・一国一城の主になれる
・モチベーションに繋がる
・住宅減税で節税ができる
・リフォームは容易に出来る
・子供に資産を残せる
デメリット
・倒産や転勤により立地的に不便になる可能性がある
・もし隣近所に変な人や嫌な人がいた場合簡単に引越出来ない
・核家族の時代、子供が買った家に住まない可能性が高い
高度成長期では不動産を持つことによって資産になり、その不動産を売ることで引越しができますが、少子高齢化が進む日本では数十年後に不動産が大幅に値下がりする可能性が高くなります。こうなると身動き取れなくなります。
やっぱり家なんか買うんじゃなかった‼
このような事態にならないように気を付けたいものですね。
実は持ち家を選択せず賃貸で過ごす派が増えています
賃貸派のメリットとデメリットをまとめてみました
メリット
・状況に合わせて引越が自由に出来る
デメリット
・社会的信用性に欠ける
・高齢者になって賃貸は借りにくい
このメリットは非常に大きく、転勤、転職に合わせてその都度条件の良い賃貸に引越すことができます。また、その時の経済状況に合わせた賃貸を借りることが出来ます。
デメリットに関しては今のご時世、持ち家か持ち家じゃないかだけで信用性を判断されなくなっています。また、高齢者はなかなか賃貸契約してくれないといった問題も少子高齢化が進んで空き家が増えれば、家賃を払って貰えれば構わないと考えている大家さんも多くなるでしょう。
ましてや、転職や会社の業績が影響して給料が下がった場合、毎月の支払い額は一定ですから払えなくなった場合、競売に掛けられて家を手放さなくてはなりません。
今、その住宅ローンを払えても、10年後、20年後も払い続けられますか?ということです。10年後、20年後にどうなっているかなんて想像できますか?
住宅ローンが払えなくて家を手放す人は増えてます
とにかく、今は不安定な時代です。大企業といえども10年後に存続してる確証はないです。「サラリーマンは気楽な家業」は昔の話に過ぎません。
良い時期に家を購入して住宅ローンを組んだ。月々の支払いはそこそこにボーナスで多く支払う。しかし、勤めてる会社の業績悪化で減額や賞与なしとなると余程蓄えがない限り払えなくなり手放すしかなくなります。
ローンが払えなくなった時は色々大変
ローンが払えなくなり手放さなくてはならないとなった時、やはり人間ですから精神的にも追い込まれます。ローンの残債や買い手が着くのかとか、なにかと大変です。落ち着くまでしばらくは、とてもじゃないが楽しい気分にはなりません。もちろん安く買い叩かれる場合は家はないのに住宅ローンだけ残る場合もあります。
全ての人がこうなると言うわけではありませんが、このような厳しい状況になる可能性は誰しもあるということは頭に入れておいた方が良さそうです。
まとめ
社会情勢の急激な変化や地震などの災害など、先のことなど誰にもわかりません。30年、35年のローンを払ってる間に何もなければ良いですが、会社やローンを組んだ方自身に何かあったときは手遅れになる可能性があります。
これから日本が待ち受けているのは少子高齢化で、20年後には日本の人口は5000万人減るだろうという試算もあります。そうなると空き家が物凄い増えてしまう。
今よりも家賃が下がり、建っている家よりも人口の方が大幅に少ないという不思議な状況が起こります。このような状況で不動産の価値は保てるでしょうか?
人口の減少に比例して、なし崩し的に下がる事が予想できます。家を購入することは素晴らしい事ですが、時代の流れ、自分の年齢、健康、資金力など総合的に判断してマイホームの購入に踏み切って頂ければと思います。