地球に似てる星「金星」は地獄の星だった!

金星はどんな星なのか?
太陽系で地球より内側を回る金星は見た目も似てることから地球の姉妹星とも呼ばれています。見た目だけではなく大きさや構造まで瓜二つだったそうです。

 

金星は硫酸の雨が地上に降るって本当なのか?

 

 

実際には地表に硫酸が降り注ぐことはありません。降ってくる前に高温で蒸発してしまいます。硫酸の雲で覆われ地表は482°で鉛も溶かすほどの灼熱地獄です。大気の95%以上二酸化炭素で構成され、気圧は地球の90倍で車を押し潰すほどの力があります。

 

1950年~60年台、研究者の間では金星は太陽に近いことから高温多湿で熱帯の楽園、またはマイアミみたいなところとイメージされていたようです。

この頃は金星に人間が住めると思われていた。しかし、実際には探査機が地表に着地する事ができないほど過酷な星だったのです。

 

期待値を下げて太陽系の星全体を見れば、地球と同じように成分は違いますが、
大気があるのは太陽系で地球と金星の2つしかないので、この部分はかなり注目すべき点かもしれません。

 

金星は大気はあれど磁場がない不思議な星

 

通常、大気があれば磁場があるのは普通と考えられているのに対して
金星には磁場がありません。ここは現在でも憶測の域を脱せない部分ではあります。

 

金星が誕生したときは地球と非常に似た星であったことから
自転が逆回転であることやそれが超低速で回っていることや、地球よりも4200万km太陽が近いことが影響していると考えられています。

 

太陽系の星はすべて遠い昔、磁場があったと言われています。
なぜ、金星だけ磁場がないのか不思議ではあります。
金星に大気があるのは重力で大気を押し込めていると考えられています。

 

水がまったくなく不毛の砂漠地帯

金星の大地は死火山と固まった溶岩でできています。なん層にも覆われた雲によって太陽も星も影も見えない暗闇で自分が何処にいるのかすらわからない状態です。

 

数十億年前には地球と瓜二つだった金星

 

 



 

地球と金星はあらゆるところが似通っています。大きさや内部構造に至るまで…その金星がなぜこのような星になってしまったのか?

 

今でも金星の調査は行われています
調査といっても人が移住できるか出来ないかということではないでしょうね、今後地球が

 

金星のように変貌してしまうのか?
などあらゆる方向から地球に似た金星を調べることで何かがわかるのかもしれません。

 

地球から金星までの距離

地球から火星までの距離は約8,000万km弱で、一方、金星までの距離は4,200万kmとかなり近い。金星を4日で一周するほどの強い風が吹いており、地球の台風とは比較になりません。これは、探査機ビーナス・エクスプレスによって判明されました。

 

金星の探査は困難を極め探査機を地表に降ろすこともできませんし(気圧やら台風やら酸性雨であっという間に壊される)雲の間から赤外線や紫外線などを使って調査している状態なので人類が降り立つなんて夢のまた夢の話。

 

金星と地球の大きく違う部分

 

・太陽との距離が違う
近い分熱い
・自転と公転の速度が違う

 

この2つで運命を分けるほどの違いがでてしまうのでしょうか?太陽には磁気嵐という太陽風は290万キロのスピードに達し、無防備な星を壊滅させるほどの力があります。金星にはかつて海があったことを考えると単に蒸発しただけでなく太陽フレアによって水を宇宙に吹き飛ばされ現在の金星になったと考えられています。太陽からの距離は地球と比べ4,000万キロ近いことが大きな要因とされています。

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地球には磁場があります。速い自転によって強力な磁場を発生させて、太陽フレアや宇宙の放射線などから地球を守っています。

 

磁場の有り無しで星が様変わりする

 

金星には磁場がありません。
超低速な自転速度だから磁場が発生しないのか逆回転だから磁場が発生しないのかは定かではありませんがとにかく遅いです。

 

地球は1日で1回転しますが、金星は243日掛けて1回転します。
金星に住んだ場合1日が5,832時間あります。
地球の赤道付近で1,700km程度の超高速で自転しています。

 

磁場で守られてる地球にとって、太陽によって恩恵を受けていますが、磁場のない金星にとっては太陽によって水分を飛ばされ地獄のような星になった。と言えるかもしれません。

 

地球はオゾン層や磁場によって強力な紫外線や放射線から守られている

 

地球は磁場というよりオゾン層によって太陽や宇宙からの紫外線や有害な物質を
吸収しています。その証拠に大気圏は高度が上がれば上がるほど低温になりますが、それ

以上の高度になると1000℃や2000℃になる場所があります。
ここで有害物質や紫外線などを吸収して直接地表に降りてこないようにしています。

 

地球の姉妹星と言われた金星の荒れ果てた姿

 

 

・金星には水がない
・酸素がない
・硫酸の雨が降る!
・太陽の光は硫酸の分厚い1.9kmにもなる雲によって遮られ
・気圧は地球の約90倍にもなり、車が押し潰されてしまうレベル
・金星を4日で1周するほどの猛烈な風が吹いている。
・地表は鉛も溶かす(482°)の灼熱地獄

 

他にも地球との違いがありますが、これだけでも人が金星に行っても生活出来ない事はわかりますよね。今後の調査によって、なぜ金星は変貌を遂げたのか?いつ頃変貌を遂げたのかが判ってくると思います。調べれば調べるほど地球ほど生命が生きる上で環境が整った奇跡的な星はないと言えます。

 

地球の磁場は年々弱まっている

 

自転速度と磁場は関係が深い事は研究によってわかってきていますが、年間少しずつですが地球の自転が遅くなってきています。
今後、どんどん自転が遅くなっていくと磁場が弱まり太陽フレアなどの宇宙からの放射線に晒される危険性が増す事になります。

 

地球の磁場が弱まると変化すること

 

一歩外に出れば大量の放射線量を浴びることになり、日光浴などとてもじゃないが出来ない。今よりもっと強力なUV対策が必要になってくるでしょう。

 

・ガン患者が急増する
・オーロラが多くみられる

 

今いる私達が生きている間(数世代先)には大きな変化はないかも知れませんが、遠い未来は地球は人が住めなくなるかもしれません。

 

どんな星にも寿命がある

太陽にしても、地球にしても星には寿命があることが研究によってわかってきています。数十億という年月の単位ですが…

 

遠い将来人は地球以外の星に移住しているかもしれないし、広大な核シェルターのようなものが建設されて生活しているかもしれないですね。

地球と似た星金星を調査することで今後、地球が同じ状態になる可能性や未来に繋がる何かを発見できるかも。

 

地球の遠い未来を予測する上で非常に参考になる星

 

数十億年前は地球と同じような星であったということで、現在はとても似ても似つかない状態になっていますが、地球も年々磁場が弱くなっていることを考えれば金星のように磁場がなくなる可能性だってあるわけです。

 

海があって生命体が存在していた金星を調査することで地球の未来や、今後の対策を立てる上で重要な星とも言えますね。