嫌われ病!自己愛性パーソナリティー障害の特徴

自己愛性パーソナリティー障害というものについてどのような人格なのかを見ていきましょう。

 

・他者との共感がない
・空想的で誇大妄想
・実際の自分とかけ離れた認識をもつ
・十分な業績がないにも関わらず成果を誇張する
・自分がいかに優れているかを認める事を期待する
・ステイタスや才能、限りない成功、権力、容姿、運動能力、理想的な愛への妄想に囚われている
・自分は特別な人間であり、一部の成功者しか自分を理解してくれない
・過剰な称賛を周りに求めます
・特別な待遇、自分の期待する計らいがあって然るべきと感じている
・自分自身を目的を達成するために他人を不当に利用します
・他人の感情や考えを理解出来ないし、しようともしない
・他人が自分に嫉妬していると思い込む、または他人に嫉妬する
・壮大で傲慢な態度をとる

 

自己陶酔しやすい人の特徴

 

このタイプの人の考え方は自分にとって都合の良い、自分が中心になるような考え方や、病的なうぬぼれがあります。このように、現実と向かい合うことのできない、誇大妄想の中で生きているナルシストと呼ばれる性質ですが、会話をしていても相手の話に共感する事がないので人と仲良くなることが難しい人です。

 

このパーソナリティー障害の方は非常に見栄を張るし、わがままな性格です。

共感能力の欠如、パーソナルスペースの侵害など、普通の感覚であれば「なんなの?この人は」という印象を受けます。そういったところが嫌われ病といわれる所以です。

※パーソナルスペースは自分と他人の境界線であり、この境界線を他人が入ってくると不快な思いをするスペースの事。もちろん、知人、友人、恋人など人によってこの境界線のスペースは親密度によって変わってきます。


 

この気質を持つ人は、勝手にパーソナルスペースに入ってきて荒らして帰っていく、というイメージを持つ事が多いです。そういった意味では非常に粗野なイメージがあります。

 

見られたくない事や、聞かれたくないパーソナルスペースをズケズケと何の躊躇もせず、当然の権利と言わんばかりの接し方が、人の怒りや問題をどんどん作っていく性格です。

 

こういう障害の方は、人に話している時に凄く心地の良い、自分の話は素晴らしく、まるで民衆に演説をしているような話し方が特徴である。

 

間違った自己認識がこのタイプの特徴ですが、白か黒、0か100かの両極端な考え方しか出来ません。気持ちに柔軟性がなく、一方的な物事の捉え方は、周りを疲れさせます。

自分が特別な存在で、みんなに称賛されて支持されるのが当たり前といった考え方を持っています。

 

自己愛性パーソナリティー障害の人が周囲に否定されたとき

他の人に話の内容やその人そのものを否定したとしても、否定の本質に気づく事はありません。

 

人の振り見て我が振り直す

この感覚がまったくないのが、自己愛性パーソナリティー障害の性格なのですが、身の振り方を省みたり、自分自身を冷静に見つめ直す事がありません。

 

同じ自己愛性パーソナリティー障害の人と出会った場合

例えば、お互いに自己愛性パーソナリティー障害だったとしても、「何かヤバイ奴きたな」「わがままな事言ってる」と気付いて自分を直すという事が出来ない人です。

 

自分を客観的に見ることが出来ない

この気質を持つ人は、周りの反応を見ながら柔軟性を持って対応するという事が出来ません。謝った判断を見直す事なく突き進む。そのような傾向があります。

 

治すためにはどのような事をすれば良いのか?

 

 

小さい頃から青年期まで、ちょっと思い返して見ましょう。学生時代に何か人より優れている事柄、足が速かったり、勉強が良く出来た、異性にモテた。その事によって特別な目で見られてきた。その様な経験がおありでないでしょうか。

そのような場合、

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本来の自分+付加価値

があることで、人に認められ、受け入れられる事を頑なに信じています。

 

過去の自分に付加価値があることによって認められた経験があって周りの反応が急に変わった。また、付加価値がないときに軽く扱われた経験があると、もともとの自惚れ体質

が加わり、強迫的に付加価値を求めだします。

 

逆を言えば、自分に付加価値がないと誰にも認められない存在という事を、この障害を持つ人の根元になっている。

 

この障害の虚言パターン

また、周囲に認められる為の特権やステイタス、肩書きといったものにすがる傾向が強い。しかし、現実にそのようなものがない場合、虚言でその場をしのぐ、といった行動にでます。

 

その虚言の内容なんですが、実際は達成していないんですが、本当は出来たんだよね。というように、現実に達成しなかったことを、さも本当は出来たように話すのが、自己愛性パーソナリティー障害の話す内容です。

 

例えば~大学に受ければ受かったんだけど、~の事情で行かなかった。など、周囲から見れば、なんで受けてもいない大学を受かるという、仮定の話をするのか良くわからない。

 

この障害を持つ人は実際にその大学を受験して受かり通っている事と、受けようとした事が、雲泥の差があるという事がいまいち理解出来ていない。

 

このような話は、この障害を持つ人に良くありますが、例えば、「~の知り合いなんだよね」とか、実際には知り合いでなくても、有名人の名前を出して自分の価値を上げようとする。このように他人の肩書きを利用して、自分上げするのは日常茶飯事です。このようにして、さも自分に力があるように示したりする。

 

自己愛性パーソナリティー障害の扱いは難しい

 

こういう性格は扱いが非常に難しいです。会話の基本である人の話を聞くという事が出来ませんので、円滑なコミュニケーションというものが、まず取れません。

全否定したらどうなるか?

 

例えば、

「全然凄くないよ、普通じゃん猛烈な怒りを表すでしょう」

何て言ったとしたら、途端に怒り出すでしょう。つまり、否定する=怒りの地雷を踏む、ということになり、面倒臭くなってしまいます。

 

つまり、この自己愛性パーソナリティー障害を持つ人というのは妄想と現実の区別が付いていないので、実際の自分を大きく見せるために嘘に嘘を重ねる必要が出てきてしまい、本人が一体自分は、何者なのかさえ分からなくなってしまう。

 

正直付き合っていくのは難しいです

この気質を持つ人を必要以上に持ち上げるというのも、実際に凄い訳ではないので、そうすることに意味はありません。

この人格の持ち主は人や現実と向き合っているのではなく、自分の妄想と向き合っているので、付き合わされる方はただ、疲れるだけ。

 

この障害を持つ人は、良く「何かあったら言って」と話を聞くような素振りを見せますが、実際には人の話を聞く事はないですし、周りは話すだけ無駄という結果になります。

 

なるべく付き合わないのがベター

会話のキャッチボールが出来ない自己愛性パーソナリティー障害の人と付き合う事は、あなたは1つも面白い事はないですし、疲れてしまうだけです。

 

自己愛性パーソナリティーは治るのか?

実際に治すのは非常に難しいです。なぜなら、人に話に耳を傾けて自分を考え直すという手順を踏まない限り治りようがない障害だからです。

 

この障害を持つ人が考えるような事を現実にするためには、考え方を改めて、必死に努力するしかないのですが、結局、虚言癖を引っ提げてズルズル残りの人生を歩んで行く事になります

 

最終的には、本人が困っている訳ではないですし、直す気もないですから、ほっとけば良いという結論に達します。何言っても聞く耳を持たない人は本当に疲れます。

 

周りから見ればこの人と付き合うのは時間の無駄。貴重な時間を訳のわからない虚言に付き合ってる暇は、あなたにはないでしょうから。

 

仕事など避けられない場合を除いては、スルーするのが一番です。誘われても忙しさを理由に断るのが良いでしょう。