引きこもりの高齢化が進む日本

引きこもりは20代のイメージがありますが40代~60歳のような普通であれば働き盛りの引きこもりが60万人以上いるという統計結果が出たようです。

 

引きこもりの基準

 

どこからどこまでが引きこもりなのかという線引きになりますが、家族以外の第三者との接触がほとんどない状態が半年以上続くと引きこもりと言われるようです。

 

引きこもりが高齢化している理由

 

 

社会経験がないまま引きこもりしているのは少数派で、ある程度社会経験がある人が何かをきっかけにして引きこもってしまう傾向にあるようだ。何かの挫折を経験して引きこもりになるという。


 

引きこもってしまう原因

 

・人間関係の失敗
・仕事上の失敗

 

何かしらの挫折を契機に引きこもりになることがほとんどで、仕事で何か失敗をしてしまった又はリストラされてしまった。人間関係が上手くいかず嫌になってしまった。失恋から立ち直れないなど。

すべて当てはまるわけではないが、引きこもりの人は本来真面目で繊細であり、完璧主義的傾向にある。ストレスが溜まりやすい。溜まったストレスを上手く吐き出せず、外部要因を完全にシャットアウトすることでストレスを排除しようとする行動でもある。

 

引きこもりが長期化してしまう理由

 

人は誰でも失敗しますし、家からしばらく出たくない気持ちになることもあるでしょう。しかし、しばらくすれば傷も癒え再就職や次の恋愛に向かって歩き出すのが普通だが、長期化してしまうのは家に引きこもってしまうパターンだ。今はネット環境が充実しているのでネット動画やゲームにハマってしまい中々普通の生活に戻れず気がつけば長期化してしまうパターン。長期化すればするほど社会の壁は高くなり戻ろうにも戻れなくなってしまう。

 

引きこもりになるパターン

 

・何かに失敗し自信を失った
・リストラ
・転職に失敗
・失恋
・人間関係
・ゲームなどにハマりタイミングを失った

 

失敗や挫折を機に引きこもりになるパターンが一番多い

 

 

心のダメージが少なければ少ないほど、きっかけさえあれば社会復帰は容易だ。

長期化の理由のひとつとして引きこもりの高齢化があります。引きこもっている本人が40代だとすれば親は還暦を迎えていて仕事を引退されてる場合も多いです。

 

そうなると引きこもっている本人も家族も社会との接点がない場合も少なくありません。

それが引きこもりを長期化してしまう原因です。

 

このご家族は家庭内がどうしてもドンヨリした雰囲気が漂い社会に向けて飛び出そうというパワーが生まれにくいです。また、引きこもりの子を持つ親として恥ずかしいなどの感情があり、なかなか相談できずにいると長期化しやすい土壌が出来てしまいます。

 

引きこもりの高齢化は社会問題だ

 

 

40代~60迄の引きこもりのひとつの要因として大きく社会情勢が変化したこともあげられます。この年代の方々が就職活動していたのはバブル前後で景気が良い時代を経験した人も多くいることでしょう。この頃はアナログ時代ですが、今はネット時代で全てがデジタル化しています。時代に上手く対応した人は生き残りますがうまく乗れなかった人は厳しい環境になっていったことでしょう。

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就職活動していた頃の価値観がガラッと変わり通用しなくなった

 

 

このことももうひとつの理由でしょう。

ある意味これ程激しい社会変化を体験した世代はいないでしょう。

 

引きこもりしやすい環境になっている

 

昔はアナログですから家に引きこもっていればテレビ以外何もないので1ヶ月もすればつまらなすぎて飽きてしまうでしょう。

それが今やネットで1日中動画は見れるし、ゲームはいっぱいあるわで簡単に時間が潰せてしまいます。これも長期化になる要因のひとつと考えられます。

 

 引きこもりを直すには

 

 

何かのきっかけで引きこもりが直る事を期待してしまいますが、
高齢化・長期化している場合かなり難しいでしょう。

社会との接点がないまま長期間過ごして来たわけですので社会との壁が思った以上に

ぶ厚く引きこもり脱出を困難にしています。

 

どんな人でも目標なしに行動はできません。

引きこもりの人は人生の目標が不明確な場合が多いです。

 

どんな小さな目標や夢でもいいので具体的な目標を立てることが大事です。

目標や夢がやる気や行動力を育てるからです。

 

・具体的目標・目標に近づく具体的行動

・行動過程でより目標が明確になる

・小さな失敗や成功を積み重ねていくうちに自信がつく

 

このような過程を経て引きこもりは脱出できます。

引きこもりの対策はまず医師に相談する事が大事

病院に行くことは恥ずかしい事でも何でもなく、歯が痛ければ歯医者に行き、風邪を引けば内科に行くのとまったく一緒です。

 

病院に通う必要があるのは、うつ病など心の病気である可能性もあるからです。

また、医師と話をすることで安心したり前向きになることも多いからです。精神科医はそういった技術も持ち合わせていますので。

 

医師の診断で適切な指導を仰ぎましょう。

 

アルバイトでも良いので社会にまず出る事が大事

 

長く引きこもると社会性も薄れ、体力もなくなっていますので、いきなりシフトをパンパンに詰め込むのではなくて、週に2~3日で短時間でも良いので無理をしない事です。少しずつ自分の心と体を慣らしましょう。

 

引きこもりを作らないためには

 

焦る必要はないですが、早めに引きこもりの芽を摘んでしまう事です。長くなれば長くなるほど社会復帰は困難になりますので早期対応はめちゃくちゃ重要です。ブランクは少なければ軽症で済みますし馴染むのも早いでしょう。

 

 引きこもりの高齢化に親は悩みが尽きない

 

 

引きこもりが高齢化することで親は心配が絶えないだろう。親だっていつかは寿命は尽きる。親が亡くなってからこの子はどうやって生活するんだろうと…。引きこもりにならないように家族で話し合う、誰かに相談する、医師に相談する。我が子の事になるとどうしても視野が狭くなりがちで、それが逆に引きこもりを脱するタイミングを失いかねない。

引きこもりを脱するには周りのサポートが重要ですが、最終的には本人の意思です。

 

本人に何ができるのか?何をやりたいのか?どうなりたいのか?

そうなるためにどのような具体的な行動を起こせばよいのか?(現時点で)

そこが明確になればおのずとどのような行動を取れば良いのかわかりやすくなります。